国家資格の一つ、介護福祉士

介護職におすすめの資格の一つが、介護福祉士です。介護福祉士は国家資格であり、資格を取得していると介護に関する専門的な知識や技術を持っていることのアピール材料になります。高齢者などの身体のケアだけでなく、精神面も支える役割があります。さらに経験を積んでいくと、資格を活かして他のスタッフへの指導や教育を任されることもあるようです。国家資格なので就職や転職に有利に働くことも多く、介護業界では多くの施設が求めている人材とも言われています。

介護福祉士の主な仕事は身体介助や生活のサポート、レクリエーションの提供や家族からの相談の受け付けなど広範囲です。身体的な介助では食事や入浴、排泄の手助けをします。生活支援は掃除や洗濯、買い物や料理などを行います。レクリエーションは施設の種類によって内容は異なりますが、簡単な体操や歌の指導、工作などのイベントを企画することが多いようです。

介護福祉士になるには、介護福祉士の国家試験に合格する必要があります。そして、いくつかの条件を満たしていないと受験資格は与えられません。介護施設などで3年以上の実務経験があること、従事日数が540日以上であることが条件の一部です。また実務者研修などを受けて、専門的な知識も学ぶ必要があります。介護職を目指す専門学校や短大、大学を出ていても、受験資格が与えられる仕組みです。

国家試験は毎年1月下旬に筆記テストが、3月上旬に実務テストが行われています。合格の基準は総合得点の60%以上を取ることです。出題される問題は毎年異なるので、実施された年によって合格率も変わります。